出遅れながらも「QUARTETTO」レビュー
初のお題を利用してのレビューを作成してみます。
お題からブログを拝見すると絶賛の嵐。皆様が素晴らしい感想で感服！これは私もブームに乗っからなくては、というわけではありませんが、感想は書いておきたいと思いまして。
ですが、ちょっとずつ書いて休んでを繰り返していたらずいぶん遅くなりまして…ライナーノーツより遥かに出遅れる事態となりました。
でもコンサート前とコンサートのパフォーマンスを見た後では感じ方も違ってくると思うので、できるだけ残しておきたいのです。
シゲアキさんがweb（クラウド）でしっかりとしたライナーノーツを書いてくださっているので、そちらをどうぞ。（歌い手本人が解説しているんだから間違いないですよね。）あのライナーノーツはQUARTETTOを語る上で欠かせないものと言っても過言ではないです。
1．Theme of QUARTETTO
まず最初に初回盤のメイキングにMVと拝見しました。All playで再生していきなりメイキングから始まったので「何か間違えた？！」と一瞬不安になりましたが、そうではないんですね。音をどのように作ったかを見てから、MVを見てほしいという意図ですね。そんなところまでこだわっていただきありがたき幸せ。
そしてアルバムを聞いた時に曲が違っていたので、これも焦りました。実はDVDに収録されているMVの音源が入っていると思ったのです。でも実は違いましたね。アルバムに収録されている曲が「音」としてMIXされている。素晴らしい！の一言です。
細かい音も一瞬も聞き逃さずに聞きたいと思わせてくれるサウンド。4人の鳴らす音。これからの曲たちの期待が高まる始まりです。
このMVの一片がアルバム「QUARTETTO」のCMに起用されていて、グループとしての勝負（少しだけJEの魂胆）が見えました。何って、これだけシングルがたくさん出ていればシングルのMVの切り張りCMでも違和感はなかったと思うのに、あえて歌の無いMVをCMに持ってくるって「こんなこともやってるんだぜ」的なものを示した気がしています。
2．QUARTETTO
「Take you all to ”QUARTETTO” world ready go」
ここのハーモニーだけでも最初に聴いた時に鳥肌立ちました。4人が奏でるってこういうことか！と心をぐわっと持っていかれる印象でした。
しかも気づかなかったのはシゲアキさんの上ハモ。私自身はハモが誰か聞き分ける能力のないダメ耳の持ち主の為、基本的に4人のハーモニーになると手越さんの声が際立って聞こえるのです。でもこの上ハモをシゲアキさんがしていると読んで驚きを隠せませんでした。そしてすぐに聞き直して「この声か！」と驚愕しつつもファルセットの使われ方に感動したものです。
そこからの曲のスピードとギラギラ感。そして「燃え尽きるまで」を初めて聞いた瞬間の燃え尽きた感。シゲアキさん担の方が「燃え尽きるまで担」と言われる気持ちもすごくわかりました…あそこは生で聴いたら恐らく瀕死でしょう。
「カルテット」の囁きはやはり好みはシゲアキさんですね。あの息を抜く囁きは大好きです。最後にまっすーが締めているのですが、少し笑ってしまったのは素直な感想。でも4人ばらばらのを締めるにはしっかりと聞き取れる「カルテット」でよかったのかなと思いました。
コンサートで1曲目に来るであろうと予想してしまう一曲です。（Whiteの余韻？笑）
3．ANTHEM
Wo o o oという歌い出しからサッカー感が出ている王道ともいえる歌。これを決勝戦前の横浜で披露したことが嬉しかった曲。
2曲目のQUARTETTOがハーモニーで終わり、3曲目のANTHEMでユニゾンで力強く始まる曲順が良かったです。聞いてて、おっと思わせる。
4．シリウス
聞いた皆さんが大絶賛したCMタイアップ曲。シングル化してくれてもいいくらいの曲だと私も思います。CM放送当時サビしか披露されなかったことが悔やまれるくらいです。
歌詞は切ない（少し女々しい？）けど曲はお姉サマーよりNYAROよりも爽やかな大人向けなアレンジ。曲の醸し出す雰囲気といい、大好きです。シリウスと言いながらシリウスは出てこない。少し歌詞の深読みをしないといけないつくりは実は好きです。でも歌詞を解説できるほどに聞きこめていないところが残念です（それは私の問題）。
最後サビ前の低音シゲアキさんからの引き込まれる手越さんの歌い方のつながりがとても良いです。
5．touch
この曲たちの中に入るとより一層可愛さが増す気がする歌。初のNEWS4人のCMタイアップで嬉しくなった歌。声も可愛さを意識しているのでしょうか。慶ちゃんとかまっすーは大人っぽい雰囲気を消しているように思えます。
MVはアラサー男子大学生4人がふざけあっているのをはたから見ている気持ちになれます。音楽番組では最初にいきなりシゲアキさんが抜かれて本当にびっくりした思い出…。
6．NEWSKOOL
このあたりの曲解説の知識を全く入れずに聞いていたのですが、紹介ソングだとすぐわかりました。慶ちゃんが「K」だし、まっすーぐだし、シゲキ的だし！って。「ゆうや」は一瞬「ゆうや」で合ってるのかな？って聞き直しました（笑）
元々ジャニーズWESTのSummer Dreamerを聞いてたこともあって気づけたのかは謎ですが、どうやら掛け持ちされてる方の中にも近いものを感じている方がいて少し安心しました。
C&Rありなこの曲はコンサートでは盛り上がること間違いなしな曲です。
本当はもっと掘り下げることができるそうなのですが（シゲアキのクラウド参照、もしくは他の方のブログをどうぞ）こういう音楽の知識が皆無の為語れません（笑）。
7．四銃士
コンサートでもしっかりオケバックにやってほしい曲です。この曲はオケなしには成り立たないと思うから。それはもちろんこの曲に西本さんありきでDVDシングル化されたからだと思います。
黒い衣装で踊る4人のかっこよさが際立つ曲でもあり、NEWSにしては珍しい歌割りだなと感じた曲でもあるのです。
8．Wonder
曲の始まりが「BYAKUYA」を彷彿とさせるダンスナンバー的1曲。ピアノからギターへと移った曲調が、最初に聴いた瞬間からテンションが振りきれるかっこよさでした。ギターサウンドでダンスってNEWSにしては珍しいのかな？っていう印象です。
「We are fantastic 4」で上がらないわけがない！4人って最高につよい！サビ直前の手越さんの「Wonder」が生で聴きたい！となり、その後のサビの「Bump you Bump me」で最高潮な予感。そのあと繰り返されるwonderの連呼。wonderの世界に手首を勢いよく引っぱられて「盛り上がんなくてどうする？！行こうぜ！」と言われているみたい。
4人でひたすら突き進むNEWSを表しているようで問答無用にガチ上がりな曲になります。
9．ライフ
率直な感想は「曲の割に歌詞の重厚感があって、NEWSらしい1曲」という印象でした。生きることや死を示している歌詞だけど、重くなりすぎずに優しく浸透させてくれる感じがNEWSらしいなと。
星をめざしてを聞いた時にも感じたものが何か繋がっている気がしています。光と闇を多用されている歌詞もそれを彷彿とさせるのかな。
10．チュムチュム
この中で言うとチュムチュムってトンチキソングでどこにいても違和感って思う方がほとんどのようなのですが、感じ方は千差万別、十人トイレ（小山さんの間違い）ということで。
私はこの曲の存在が色を添えてくれていると思います。この前後2曲が爽やかかつNEWSらしい明るめポップソングで似た印象を持っています。でもそこにチュムチュムを挟むことによって、全く違う色を足してきた。そしてこのアルバム全体の印象を綺麗に収まったアルバムだけに留めなかったという印象があります。
この曲が大好きというのもひとつの理由になりますが。でも一般の友人がこのアルバムを聞いた時に「Wonder、ライフからのチュムチュムの流れが好き」って言っててくれたので、本当にいろんな感じ方があるんだと思わされた流れです。
と、熱弁をふるうくらいにチュムチュム大好きです（笑）。
11．Departure
背中を押してくれる曲。飛び出す準備のお手伝いをしてくれる曲。きっと学生で卒業のシーズンに聞いていたらぴったりなんじゃないかな。もちろん、メンタル面の弱い私はこれを聞くと泣いてしまいます（このアルバムに何曲あるんだろうそういう曲）。
フルスイングよりも青空が広がっている感じがして、Higher Groundにも近い感じかな？NEWSお得意の…と言われる応援ソングが聴ける喜び。
「泣いてもいいさ」と一緒に夢を後押ししてくれる歌詞がNEWSってぴったりですよね。
12．ヒカリノシズク
シゲアキさんドラマの主題歌。これを思い入れなく語ることはできません。私はバラードよりノリの良い曲派なのですが、これは格別。この曲を歌う4人が大好きです。
歌詞的な話をするとここにも光と闇が。タイトルが「ヒカリノシズク」だから当たり前と言えば当たり前なのですが、そこに雨や涙が加わってシゲアキさんの小説の一部分を切り取っているような気持ちで聞いています。
こんな素晴らしい曲をドラマの主題歌にしていただいて、そのドラマにもぴったりで、感謝です。そしてドラマが終わってからもNEWSの1曲。
しっかりと聴かせるバラードも歌えるグループなんですよね、NEWSって（突然のお勧め）。
13．LIS'N（増田さんソロ）
まっすーのラップって声馴染みがぴったりだと思うんですよね。あまりにぴったり聞きすぎて歌詞まで追えないのです、この曲（笑）。ラップって声と音が混ざると「メロディ」にしか聞こえなくなってしまうのです。これは私の癖です（笑）。
普段は見せないオラオラなまっすーが出ていて、きっとコンサートでは瀕死者続出な気がします。ます担さんはきっとこういうまっすーを求めていたのでは？
14．愛のエレジー（慶ちゃんソロ）
歌謡曲の雰囲気で悲恋曲、さらにアップテンポなダンスナンバーで歌わせたら慶ちゃんにお任せと言わんばかりの曲。
過去のソロ曲と比べると少し歌い方が変わった感じがしました。滑舌なのか？いや、声の出し方かな。Love addictionと聞き比べると大人の男性っぽさが出ている気がします。
にしてもほんと悲恋系が多いから幸せになってほしいと毎回思います。ダンサブルでセクシーな慶ちゃんのソロとしては似合っていますが。あ、慶ちゃんがラブラブなあまあまソング歌ったらみんな慶ちゃんにデレちゃうからそれを心配してのことでしょうかね。セリフのとこは…ちょっと笑ってしまうほどキメキメな慶ちゃんで。生で聞いたら悲鳴が起きるでしょう。
個人的には曲順で言うとまっすーからのソロの繋がりがギターの音で、でも全然違う音楽なのがお気に入りです。
15．星の王子さま（シゲアキさんソロ）
私が内容を語るには及ばないです。なぜって、星の王子さまを読んでいないから。歌詞の世界観を語るにはあまりにも未熟です。そして世間のシゲアキ担さんは語彙力もあって素晴らしい解読力！（シゲアキさん好きな人って語彙力が人一倍あって尊敬しかできない雲の上の方だと思っています。）
そんな私の感想ですが、今回はファルセットが少なくて語りかけられているようなイメージでした。メロディがすっと体に入るような。きっとファルセットはアルバム曲で上ハモとして採用されているからだったりするのかな。それならばNEWSの新たな武器を使いつつも、自身の曲でしっかり自分の声を聴かせているのが素敵だなって。ここで思ったのは低音の部分。歌い方というか発音の仕方が嵐の翔さんに近いです。最初聞いた時はすごく似ててびっくりしました(笑)。
歌詞の世界は言葉選びが他の人にはない色があって、歌詞だけでみればチュムチュムの世界観がアルバムに入っているのと同じくらいの全く別の世界だと思いました。
ポエトリーリーディングのところもうまく聞き取れないほどの未熟者ですが、「ならこどものままで僕はかまわない」のところは大好きです。（語彙力のなさ）
16．Encore（手越さんソロ）
幸せになってほしいソロの二人目の手越さんです。コヤテゴの切なさはどこから来るんでしょう？しかも手越さんは慶ちゃんよりリアル感があって切なさが一層際立っている気がするのは手越さんの歌声のせいでしょうか。
前回の「あなた」の時はピアノソロで披露していましたが、今回はぜひ歌い手として歌声だけで持っていかれる予感です。
総評は「全部良い」の一言なんです。かっこいいのもあり、重めなサウンドあり、可愛いのもあり、バラエティに富んでいます。でもすべての曲がNEWS。4人の声で奏でる音に引き込まれていく感覚の曲たちです。でも確実に大人の階段は昇っている感じがします。
こんな文章を書いていたら最後のライナーノーツが更新されていました。読むたびにシゲアキさんの想いが溢れていて好きだなって思います。顔文字とかで表現していたりね（笑）。
でも感想は本当に十人十色。私はこのアルバムを絶賛します。一家に一枚、ぜひQUARTETTOを。
